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学資保険はやめたほうがいい?教育資金づくりで確認したい3つの落とし穴

2025.08.05

学資保険はやめたほうがいい?教育資金づくりで確認したい3つの落とし穴

子どもが生まれると、教育資金をどう準備するかを考える機会が増えます。その中でよく出てくるのが学資保険です。

学資保険は、教育資金を計画的に準備する方法の一つです。生命保険文化センターも、子どもの入学や進学に合わせて祝金や満期保険金を受け取れるタイプがあると説明しています。

一方で、「学資保険はやめたほうがいい」と言われることもあります。大切なのは、学資保険が悪いと決めつけることではなく、ご家庭の収入、教育方針、貯蓄力、保険の目的に合っているかを確認することです。

落とし穴1. 途中解約すると元本割れすることがある

学資保険は、満期まで続ける前提で設計されています。契約後すぐに解約した場合や、途中で保険料の支払いが難しくなった場合、解約返戻金がそれまで支払った保険料を下回ることがあります。

教育資金は、家計の変化が起きやすい時期に準備するお金です。転職、住宅購入、第二子以降の誕生、保育料や習い事などで、予定より支出が増えることもあります。毎月の保険料を固定しても無理がないか、先に確認しましょう。

落とし穴2. 必要な時期と受け取り時期が合わないことがある

教育費は、大学入学時だけでなく、高校、塾、受験、入学金、下宿費など、複数のタイミングで必要になります。

文部科学省の子供の学習費調査では、学校教育費だけでなく、学校外活動費も教育費に含めて調査されています。つまり、教育資金は「大学入学時にまとめて必要」というより、子どもの成長に合わせて段階的に必要になるお金です。

学資保険を選ぶ場合は、満期や祝金の時期が、ご家庭の教育費の支払い時期と合っているかを確認する必要があります。

落とし穴3. 貯蓄と保障が混ざって分かりにくくなる

学資保険には、教育資金準備と親の万一への保障が組み合わさっているものがあります。これはメリットにもなりますが、保険料の中にどの程度保障コストが含まれているのか分かりにくいことがあります。

すでに十分な死亡保障があるご家庭では、教育資金準備と保障を分けて考えた方がシンプルな場合もあります。反対に、貯蓄が苦手で、親に万一のことがあった場合の教育費も心配なご家庭では、学資保険が合うこともあります。

学資保険が向いている家庭

  • 毎月決まった金額を強制的に積み立てたい
  • 途中で教育資金に手をつけたくない
  • 親の万一に備えた保障も一緒に考えたい
  • 元本割れリスクや流動性の低さを理解している
  • NISAなど価格変動のある運用に強い不安がある

学資保険以外の選択肢

教育資金づくりには、学資保険以外にも選択肢があります。

  • 普通預金・定期預金: 使う時期が近い教育費に向く
  • NISA: 長期で準備できる資金の一部に使える可能性がある
  • 児童手当の積立: 生活費と分けて管理しやすい
  • 奨学金: 進学時の選択肢になるが、貸与型は返還が必要
  • 教育ローン: 必要時に借りる方法だが、返済計画が必要

日本学生支援機構の奨学金には、給付型と貸与型があります。貸与型は将来返還が必要なため、「借りられるから大丈夫」と考えるのではなく、子どもの卒業後の負担まで含めて考える必要があります。

教育資金は「使う時期」で分ける

教育資金は、使う時期で分けると考えやすくなります。

使う時期 主な費用 準備方法の考え方
数年以内 入園、入学、制服、塾、受験費用 預金など値動きの小さい形
10年以上先 大学費用、下宿費用 一部を運用候補にできる
親に万一のとき 教育費の継続 死亡保障の必要額を確認

まとめ

学資保険は、教育資金づくりの選択肢の一つです。ただし、途中解約のリスク、受け取り時期、保障と貯蓄が混ざる点を理解せずに契約すると、家計に合わないことがあります。

教育資金は、学資保険だけで考えるのではなく、預金、NISA、児童手当、奨学金、親の保障を合わせて整理することが大切です。

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この記事を書いた人

Hajime Maeda(AFP、実務経験20年)。教育費、保険、住宅ローン、老後資金をまとめて考える個別相談を行っています。

出典・参考



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