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老後資金は夫婦で月25万円で足りる?不足額と退職金の考え方

2025.05.13

夫婦で月25万円の老後資金は足りる?名古屋で暮らす前提で確認したいこと

「夫婦で月25万円あれば老後は大丈夫ですか」という相談を受けることがあります。

結論から言うと、月25万円という数字だけでは足りるとも足りないとも言えません。住宅ローンの有無、車を持ち続けるか、保険料、医療費、親や子への支援、退職金の使い方によって、必要額は大きく変わります。

ただし、月25万円は現実離れした数字ではありません。総務省統計局の家計調査では、2024年の65歳以上の夫婦のみの無職世帯の消費支出は月256,521円、可処分所得は月222,462円でした。平均では毎月34,058円の不足が出ている形です。

つまり、月25万円前後で暮らす設計は可能性がありますが、「平均に近いから安心」とは言えません。ご家庭ごとの固定費と将来の支出を確認することが先です。

月25万円で見るべきなのは、生活費ではなく不足額

老後資金を考えるときに大事なのは、毎月の生活費そのものではなく、年金などの収入で足りない金額です。

たとえば、夫婦の年金収入が月23万円で、生活費が月25万円なら、不足は月2万円です。年間では24万円、30年では720万円です。

一方、生活費が同じ月25万円でも、年金収入が月18万円なら、不足は月7万円です。年間84万円、30年では2,520万円になります。

年金などの月収 生活費25万円との差 30年分の不足額
23万円 月2万円 720万円
20万円 月5万円 1,800万円
18万円 月7万円 2,520万円

このように、同じ月25万円でも、年金見込額によって必要な退職金・預貯金の額はまったく違います。まずは「年金見込額」と「毎月の固定費」を並べることが出発点です。

名古屋で暮らす場合に確認したい固定費

名古屋で老後生活を考える場合、全国平均の生活費だけでは判断しにくい部分があります。特に次の支出は、ご家庭ごとの差が大きくなります。

  • 住宅ローンや家賃が残るか
  • 車を持ち続けるか、手放すか
  • 戸建てやマンションの修繕費をどれだけ見込むか
  • 生命保険、医療保険、火災保険などの保険料
  • 子や親への支援、冠婚葬祭、交際費
  • 旅行、趣味、外食をどの程度続けたいか

月25万円という生活費は、住宅ローンがなく、車や保険料も重くないご家庭なら現実的かもしれません。一方で、住宅ローン、車2台、保険料、親への支援が重なると、月25万円では窮屈になることがあります。

退職金は「増やすお金」と「使ってよいお金」に分ける

退職金を受け取ると、まとまった金額に見えるため、住宅ローン返済、運用、リフォーム、旅行などを一度に考えがちです。しかし、老後資金として見るなら、先に色分けしておくことが大切です。

  • すぐ使うお金: 生活費、税金、引越し、家電買い替えなど
  • 近い将来に使うお金: 車、住宅修繕、医療費、親の支援など
  • 長期で備えるお金: 80代以降の生活費、介護費、配偶者の生活資金など
  • 運用してもよいお金: 当面使う予定がなく、価格変動に耐えられる部分

退職金のすべてを運用に回す必要はありません。反対に、すべてを預金に置けば安心というわけでもありません。大切なのは、何年後に使うお金なのかを分けることです。

年金だけで足りない場合の考え方

月25万円の生活に対して年金だけでは足りない場合、選択肢は大きく4つあります。

  1. 生活費を下げる
  2. 働く期間を延ばす
  3. 退職金や預貯金から計画的に取り崩す
  4. NISAなどを含め、長期資金の一部を運用する

この4つを組み合わせることで、老後資金の不安はかなり整理できます。たとえば、月5万円の不足がある場合でも、70歳まで一部働く、固定費を月1万円下げる、退職金の取り崩し額を決める、といった組み合わせで現実的な計画になります。

月25万円で安心できる人、注意が必要な人

月25万円で比較的安心しやすいのは、次のようなご家庭です。

  • 住宅ローンが完済済み、または返済額が軽い
  • 年金見込額が夫婦で月23万円前後ある
  • 退職金や預貯金に余裕がある
  • 車、保険、交際費などの固定費を把握している
  • 大きなリフォームや親への支援予定が少ない

一方で、注意が必要なのは次のようなご家庭です。

  • 住宅ローンが退職後も長く残る
  • 年金見込額が夫婦で月20万円を下回る
  • 退職金を住宅ローン返済や大きな支出で使い切る予定がある
  • 保険料や車関連費が重い
  • 配偶者に先立たれた後の収入減を確認していない

相談前に準備しておくとよいもの

老後資金の相談では、完璧な資料は不要です。ただ、次のものがあると「平均」ではなく、ご家庭の数字で確認しやすくなります。

  • ねんきん定期便、またはねんきんネットの見込額
  • 毎月の生活費が分かるメモや家計簿
  • 退職金の見込額
  • 住宅ローン返済予定表
  • 保険証券や保険料が分かる資料
  • NISA、投資信託、預貯金などの残高

数字がそろっていない場合でも、まずは大まかな整理から始められます。大切なのは、漠然とした不安を「毎月いくら不足するのか」「何歳時点で資金が薄くなるのか」という形に変えることです。

まとめ

夫婦で月25万円の老後資金は、平均に近い数字ではあります。ただし、それだけで安心とは言えません。

見るべきなのは、月25万円という生活費そのものではなく、年金との差額、固定費、退職金の使い方、配偶者に先立たれた後の収入変化です。

名古屋で老後資金を考える場合も、全国平均をそのまま当てはめるのではなく、ご家庭の住まい方、車、保険、退職金、年金見込額を合わせて確認することが大切です。

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名古屋で老後資金を整理したい方へ

月25万円で足りるかどうかは、住まい、車、医療費、保険料、退職金の使い方によって変わります。平均ではなく、ご家庭の数字で確認することが大切です。

老後資金と退職金を整理したい方へ

この記事を書いた人

Hajime Maeda(AFP、実務経験20年)。退職金、老後資金、年金、保険、資産運用をまとめて考える個別相談を行っています。

出典・参考



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