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「夫婦で月25万円あれば老後は大丈夫ですか」という相談を受けることがあります。
結論から言うと、月25万円という数字だけでは足りるとも足りないとも言えません。住宅ローンの有無、車を持ち続けるか、保険料、医療費、親や子への支援、退職金の使い方によって、必要額は大きく変わります。
ただし、月25万円は現実離れした数字ではありません。総務省統計局の家計調査では、2024年の65歳以上の夫婦のみの無職世帯の消費支出は月256,521円、可処分所得は月222,462円でした。平均では毎月34,058円の不足が出ている形です。
つまり、月25万円前後で暮らす設計は可能性がありますが、「平均に近いから安心」とは言えません。ご家庭ごとの固定費と将来の支出を確認することが先です。
老後資金を考えるときに大事なのは、毎月の生活費そのものではなく、年金などの収入で足りない金額です。
たとえば、夫婦の年金収入が月23万円で、生活費が月25万円なら、不足は月2万円です。年間では24万円、30年では720万円です。
一方、生活費が同じ月25万円でも、年金収入が月18万円なら、不足は月7万円です。年間84万円、30年では2,520万円になります。
| 年金などの月収 | 生活費25万円との差 | 30年分の不足額 |
|---|---|---|
| 23万円 | 月2万円 | 720万円 |
| 20万円 | 月5万円 | 1,800万円 |
| 18万円 | 月7万円 | 2,520万円 |
このように、同じ月25万円でも、年金見込額によって必要な退職金・預貯金の額はまったく違います。まずは「年金見込額」と「毎月の固定費」を並べることが出発点です。
名古屋で老後生活を考える場合、全国平均の生活費だけでは判断しにくい部分があります。特に次の支出は、ご家庭ごとの差が大きくなります。
月25万円という生活費は、住宅ローンがなく、車や保険料も重くないご家庭なら現実的かもしれません。一方で、住宅ローン、車2台、保険料、親への支援が重なると、月25万円では窮屈になることがあります。
退職金を受け取ると、まとまった金額に見えるため、住宅ローン返済、運用、リフォーム、旅行などを一度に考えがちです。しかし、老後資金として見るなら、先に色分けしておくことが大切です。
退職金のすべてを運用に回す必要はありません。反対に、すべてを預金に置けば安心というわけでもありません。大切なのは、何年後に使うお金なのかを分けることです。
月25万円の生活に対して年金だけでは足りない場合、選択肢は大きく4つあります。
この4つを組み合わせることで、老後資金の不安はかなり整理できます。たとえば、月5万円の不足がある場合でも、70歳まで一部働く、固定費を月1万円下げる、退職金の取り崩し額を決める、といった組み合わせで現実的な計画になります。
月25万円で比較的安心しやすいのは、次のようなご家庭です。
一方で、注意が必要なのは次のようなご家庭です。
老後資金の相談では、完璧な資料は不要です。ただ、次のものがあると「平均」ではなく、ご家庭の数字で確認しやすくなります。
数字がそろっていない場合でも、まずは大まかな整理から始められます。大切なのは、漠然とした不安を「毎月いくら不足するのか」「何歳時点で資金が薄くなるのか」という形に変えることです。
夫婦で月25万円の老後資金は、平均に近い数字ではあります。ただし、それだけで安心とは言えません。
見るべきなのは、月25万円という生活費そのものではなく、年金との差額、固定費、退職金の使い方、配偶者に先立たれた後の収入変化です。
名古屋で老後資金を考える場合も、全国平均をそのまま当てはめるのではなく、ご家庭の住まい方、車、保険、退職金、年金見込額を合わせて確認することが大切です。
名古屋で老後資金を整理したい方へ
月25万円で足りるかどうかは、住まい、車、医療費、保険料、退職金の使い方によって変わります。平均ではなく、ご家庭の数字で確認することが大切です。
老後資金と退職金を整理したい方へ
この記事を書いた人
Hajime Maeda(AFP、実務経験20年)。退職金、老後資金、年金、保険、資産運用をまとめて考える個別相談を行っています。
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