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定年を迎え、退職金を受け取った――。
人生の大きな節目を迎えたあなたにとって、「このお金をどう守り、増やしていくか」は、これからの生活の安心を左右する重要なテーマです。
実は、2025年の今、退職金の運用に最適な環境が整いつつあります。
長年の低金利から脱却し、定期預金の金利も上昇。さらに、非課税で投資できる「新NISA」も本格稼働中。
「ただ預ける」時代は終わり、「賢く育てる」時代が始まっています。
この記事では、50~60代の方が迷わず始められるよう、バランスよく、安心して資産を増やすための方法を、FPの視点も交えながら分かりやすく解説します。
人生100年時代。
年金だけでは足りない老後資金を補うのが退職金です。
しかし、「銀行に預けておけば安心」と思っていませんか?
実は、現金のまま持っているとインフレ(物価上昇)で実質的な価値が目減りします。
たとえば年2%のインフレが続けば、10年で約18%の価値が失われます。
退職金の本当の価値は、「取り崩す」のではなく、「次の人生を支える種銭」にすること。
そのためには、適切な知識と信頼できるアドバイスが必要です。
2025年、日本でも徐々に金利が上昇。
特に退職金専用の定期預金は、通常より高い金利(例:年0.8~1.2%)が適用されることが多く、一時的な資金の置き場所として有効です。
ただし注意点もあります。高金利が適用されるのは3カ月~1年など短期間のみというケースがほとんど。長期的には物価上昇に追いつけません。
ポイント:
「安全に一時保管」と「長期的な資産形成」は分けて考える。
まずは一部を定期預金で確実に守るところからスタートしましょう。
こんな人におすすめ: すぐに決められない方・安心して置いておきたい方
例:退職金2,000万円のうち、500万~1,000万円を3カ月~1年もの定期預金に。残りは検討しながら運用先を決める。
すべてをすぐに動かす必要はありません。時間をかけて、自分に合った方法を探しましょう。
退職後の資産運用の基本は「リスクを抑えながら少しずつ成長させる」こと。そのためには複数資産への分散投資が現実的です。
| 資産区分 | 配分 | 金額(2,000万円想定) | 目的 |
|---|---|---|---|
| 安全資産(定期預金・国債) | 40% | 800万円 | 緊急時の備え、価格変動リスク回避 |
| 国内株式・債券 | 30% | 600万円 | 成長と安定配当のバランス |
| 外国株式・債券 | 20% | 400万円 | グローバル成長・インフレ対策 |
| 不動産投資信託(REIT) | 10% | 200万円 | 利回り収入、物価連動資産 |
2024年から本格スタートした新NISAは、退職金運用の強力な味方です。
例:月10万円を全世界株式インデックスでつみたて、余裕資金は米国大型株ETFなどに一括投資。
「少額積立+一括投資」のハイブリッド戦略で、リスクを抑えつつ成長機会を逃さない。
退職金は、ただ取り崩すものではありません。
「健康で、自由で、安心できる毎日」を実現するための最後の投資です。
2025年夏、金利上昇と新NISAという追い風があります。
慌てず、焦らず、でも何もしないのは損。まずは一歩を踏み出しましょう。
※この記事は2025年8月時点の情報に基づいています。投資には価格変動リスクがあり、元本割れの可能性があります。最新の情報を確認のうえ、専門家にご相談ください。
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