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2026年5月18日修正追記:本記事は、2025年時点のNISA口座変更・非課税枠に関する記事をもとに、2026年時点でも確認したい注意点を追記・整理したものです。
60代からNISAを使う場合、大切なのは「非課税枠を急いで使い切ること」ではありません。
退職金、年金、生活費、医療費、相続まで含めて、無理なく続けられる金額と置き場所を決めることです。
新NISAでは、年間の非課税投資枠は最大360万円です。ただし、枠があるからといって、毎年満額を使う必要はありません。60代では、増やすこと以上に「途中で大きく取り崩さなくてよい設計」にしておくことが重要です。
新NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠があります。
この数字だけを見ると、「早く枠を使ったほうがよい」と感じるかもしれません。しかし、60代のNISAでは、投資額の大きさよりも、生活資金を残したうえで続けられるかどうかを先に確認します。
60代でNISAを考えるときは、商品選びの前に、次の3つを確認します。
近い将来に使う予定のお金まで投資に回すと、下落時に売却せざるを得なくなる可能性があります。退職金を受け取った直後ほど、まとまった金額を一度に動かしたくなりますが、生活防衛資金と数年以内の支出予定を分けてから判断したほうが安全です。
NISA口座の金融機関を変更する場合、変更したい年分の前年10月1日から、その年の9月30日までに手続きが必要です。
ただし、変更したい年にすでに変更前の金融機関でNISAの買付をしている場合、その年分については金融機関を変更できない点に注意が必要です。
つまり、金融機関を変えるかどうかは、商品を買った後ではなく、買う前に確認する話です。取扱商品、手数料、画面の使いやすさ、相談体制などを見て、自分が続けやすい環境かどうかを判断しましょう。
NISAでは、インデックスファンドがよく選ばれます。低コストで分散しやすい点は大きなメリットです。
一方で、60代の資産設計では、インデックスファンドかアクティブファンドかという二択だけでは不十分です。大切なのは、何に投資するかより先に、どの資金をどの期間運用できるかです。
退職金の一部をNISAに回す場合でも、生活費に使うお金、医療・介護に備えるお金、相続や贈与も含めて長く置けるお金を分けて考える必要があります。
特に退職前後は、収入の形が給与から年金へ変わります。現役時代と同じ感覚でリスクを取ると、相場下落時の心理的負担が大きくなることがあります。
60代からNISAを使うこと自体は遅くありません。ただし、目的は非課税枠を埋めることではなく、老後資金を長く持たせることです。
2026年も年間最大360万円の非課税投資枠がありますが、使うべき金額は家庭ごとに違います。退職金、年金、生活費、医療費、相続まで含めて、無理なく続けられる範囲を決めてからNISAを使いましょう。
60代のNISAと退職金運用を整理したい方へ
この記事を書いた人
Hajime Maeda(AFP、実務経験20年)。退職金、NISA、老後資金を家計全体から整理する個別相談を行っています。
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