こんにちは。フィナンシャル・デザインオフィスMAEDAの前田です。
「投資信託って、リスクがあるって聞くけど、実際どのくらい?」
「ネットには“カンタンに増える”って書いてあったけど…」
名古屋での暮らしに不安を抱えるシニア世代の方から、最近こんなご質問が続いています。
確かに投資信託には“資産を増やす可能性”がありますが、そこには必ずリスクという現実が存在します。
今回は、「リスクの話、きちんと聞きたかったんです」と言われることの多い**3つの“見えづらい現実”**を、正直にお伝えします。
1|「こんなに下がると思わなかった」市場リスクの実態
先日、お電話でこんなお問い合わせがありました。
「コロナのときに急落して、怖くなって売ってしまったんです…。持っていれば戻ったと聞いて後悔してます」
これは、“知識”より“感情”が先に動いてしまった典型的なケース。
たとえば米国株ファンドは年平均13%の実績がある一方で、▲10〜20%の下落も当然あり得ます。10年単位で見れば戻るかもしれませんが、1年で見れば痛手になることも。
ネットには「年平均リターン○%!」という言葉が目立ちますが、実際に起きる“波”をどう乗り越えるかが、運用の核心です。
私たちは、そうした“下がったときの気持ち”も想定した設計を、対面で一緒に考えることを大切にしています。
2|「手数料って、こんなに効いてくるんですね」長期運用の盲点
ご夫婦で面談に来られた方が、こんなことをおっしゃっていました。
「信託報酬が1%って書いてあったけど、まあそんなもんかって思ってたんです。でも30年で300万円になるって言われてびっくりしました」
投資信託の手数料は、毎年少しずつ引かれていくので、短期では目立たず、長期でじわじわ効いてくるものです。
「どうせ少額だから」と軽視してしまうと、将来受け取れる額に大きく差が出てしまう可能性もあります。
私たちは、「リターン」だけでなく、「コストの引き算をした後の姿」までシミュレーションしながらご提案しています。
3|“自分で選んだつもり”が落とし穴?自己判断のリスク
ネットで調べて、「これがいいって書いてあったから」と購入されたファンドが、実はご自身のリスク許容度に全く合っていなかった、という方も少なくありません。
たとえば、本当は“5%の下落”でも不安で眠れなくなるような方が、年20%の値動きがあるファンドを選んでしまうことも。
投資は、「どれがいいか?」ではなく「自分にとって、どこまでなら耐えられるか」が重要です。
この感覚は、数字では測れません。だからこそ、じっくり話をして確認する価値があります。
名古屋の物価と生活感に沿った“地に足のついた運用”
名古屋での生活費はご夫婦2人で月25万円前後が目安。ですが、名駅周辺では外食や交通費がかさみ、郊外では車の維持費が重くのしかかるケースも。
「生活に支障のない範囲で運用したい」「年金だけでは少し不安」
そんな現実に対して、**“夢を見る運用”ではなく、“生活を守る設計”**をすることが、これからの安心につながります。
一度立ち止まって、丁寧に考えた方が、結果的には損をしない選択につながることも多いです。
おわりに|「リスクを避ける」のではなく、「リスクを理解して向き合う」
「リスクが怖いから、何もしない」
「よく分からないけど、なんとなく始めてみた」
どちらも、将来の不安につながってしまいます。
大切なのは、リスクをゼロにするのではなく、正しく理解し、自分に合う形でコントロールすること。
私たちは、数字だけでは語れない“気持ちの揺れ”や“生活の変化”まで見据えたご提案を大切にしています。
投資信託の現実を知ったうえで、「じゃあ私たちはどうする?」を一緒に考えてみませんか?
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