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2020年7月7日 九州豪雨浸水災害と火災保険

2020.07.07

2020年7月7日 九州豪雨浸水災害と火災保険

2020年7月、九州を中心に記録的な豪雨が発生し、
河川の氾濫や土砂災害など、甚大な被害が各地で報告されました。

当時、球磨川流域では複数箇所で氾濫が起こり、
私自身も、熊本県八代市に住む知人の安否を気にかける状況でした。

豪雨災害は、九州だけの話ではありません。
愛知・岐阜など、私が担当しているお客様が多い地域でも、
近年は「これまで大丈夫だった場所」で被害が出るケースが増えています。

こうした災害が起きるたびに、必ず話題になるのが火災保険です。

火災保険は「火災」だけの保険ではない

一般に「火災保険」と呼ばれていますが、
正式には住宅総合保険と呼ばれるものが多く、
補償内容は火災だけに限りません。

具体的には、

  • 落雷
  • 風災・雪災
  • 水濡れ
  • 盗難
  • そして、水災(洪水・土砂災害など)

今回のような豪雨による洪水被害も、
条件を満たせば火災保険の補償対象になります。

ただし、ここには重要なポイントがあります。

洪水被害で補償されるための条件

火災保険で洪水被害が補償されるためには、
次のいずれかに該当する必要があります。

  • 床上浸水
  • 地盤面から45cm以上の浸水

この条件を満たさない場合、
たとえ家の前まで水が来ていても、

  • 床下までで止まった
  • 玄関先だけが濡れた

といったケースでは、補償対象外となることがあります。

被災時は精神的にも混乱しがちですが、
床上か床下かで結果が大きく変わるという点は、
ぜひ知っておいていただきたいポイントです。

土砂災害も「水災補償」の対象になる

豪雨が続くと、洪水だけでなく、
崖崩れ・土砂崩れといった被害も多発します。

意外と知られていませんが、
土砂災害も水災補償の対象です。

例えば、

  • 裏山が崩れ、家の中に土砂が流れ込んだ
  • 土砂崩れで建物自体が流された

こうしたケースでも、
条件を満たしていれば修理費用や全壊時の補償が支払われます。

実務の現場では、

「山の上だから洪水の心配はない」
「だから水災補償はいらない」

というご相談を受けることもあります。

しかし、洪水リスクが低くても、
土砂災害のリスクがゼロとは限りません

補償を外す前に、
必ずハザードマップで土砂災害リスクを確認することをおすすめします。

本来必要な補償を「保険料」で削るべきではない

火災保険をご提案する際、私は必ず、
建物所在地のハザードマップを確認します。

そして、水災リスクがある地域の場合は、
水災補償を含めた条件でご提案するようにしています。

中には、

「ここまで水が来ることはないと思う」

といった、過去の経験や感覚を根拠に、
水災補償を外したいとおっしゃる方もいます。

最終判断はお客様ご自身ですが、
本来必要な補償を、目先の保険料だけで削るのは本末転倒だと感じます。

確かに、水災補償の有無で保険料が大きく変わるケースもあります。

しかし、
「いざという時に生活を守る」
これが保険の本来の役割です。

その役割を果たせない設計になってしまっては、
保険に入っている意味がありません。

だからこそ、
私たち提供側も、リスクと補償を正しく伝える責任があると強く感じています。

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