「最近、なんか余裕がない」
エンゲル係数28.6%のニュースは、あなたの家計の話です
2025年、日本のエンゲル係数は28.6%。
44年ぶりの高水準と報じられました。
でも問題は「44年ぶり」ではありません。
あなたの家計で、去年より余裕が減っていないか。そこです。
1|年収1,200万円。なのに減っている
50代前半・名古屋在住のご夫婦。
世帯年収1,200万円。住宅ローンあり。子ども2人(大学・高校)。
家計簿を確認すると、こうなっていました。
- 食費+外食:月13万円 → 月16万円
- 光熱費:+1.5万円
- その他固定費:変化なし
「収入は変わっていないのに、毎月3万円残らない」
エンゲル係数は21% → 27%に上昇。
生活水準は落ちていません。
でも、余白が消えています。
2|節約しているのに増えない40代世帯
春日井市の共働き世帯。世帯年収900万円。
手取り約60万円。食費11万円、外食3万円。
食費+外食の割合は約23%。数字だけ見れば問題ない。
でも実際は、次の条件が重なっていました。
- 変動金利の住宅ローン
- 教育費がこれからピーク
- 貯蓄率が前年より低下
「投資をやめるべきか」で迷っていました。
問題は投資ではありません。
家計の余力がインフレに追いついていない。
3|あなたは当てはまりますか?
- 最近スーパーで合計金額に驚く
- 外食単価が上がっても回数は減っていない
- 子どもの食費が急に増えた
- 貯蓄率を把握していない
- 去年より貯蓄が減っている
2つ以上なら、エンゲル係数上昇の影響を受けています。
4|本当に危ないのはここ
食費は削りにくい。
だから削られるのは、次の支出です。
- 積立投資
- 老後資金準備
- 旅行や自己投資
- 将来の安心
短期の防衛で、未来を削ってしまう。
これが今、最も多い構図です。
5|具体的にいくら影響するのか
手取り40万円の場合。
- エンゲル係数23% → 食費9.2万円
- エンゲル係数28% → 食費11.2万円
差は月2万円。年間24万円。10年で240万円。
これが“じわじわ効く”理由です。
まとめ
エンゲル係数28.6%は、経済ニュースではありません。
「最近余裕がない」「貯蓄スピードが落ちた」「将来が少し不安になった」
その感覚があるなら、家計構造が変化しています。
問題は「節約するかどうか」ではありません。
今の家計が、インフレ前提で設計されているか。
そこを一度、数字で確認する価値があります。