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「うちは財産が多くないから大丈夫」
「家族仲はいいから、相続でも揉めることはない」
相続のご相談を受けていると、こうした言葉を本当によく耳にします。
しかし、現実は少し違います。
相続トラブルの多くは、いわゆる“資産家”ではなく、ごく普通のご家庭で起きています。
実際に、相続トラブルの約8割以上は遺産総額5,000万円以下。
1,000万円未満の相続でも、決して珍しい話ではありません。
相続を経験した人の約5人に1人が、何らかのトラブルを経験している。
そして、その半数以上は「兄弟姉妹間」で起きています。
名古屋という地域で、長年ご家族を支えてきた方にとって、
相続は「お金の話」であると同時に、「家族関係の話」です。
この記事では、相続トラブルがなぜ起きるのか、
そして「争わないために、今から何をしておくべきか」を、実務の視点から整理していきます。
相続トラブルの現場で、最も多い原因は不動産です。
不動産は、現金のようにきれいに分けることができません。
特に名古屋市内では、次のようなケースがよく見られます。
・自宅(評価額3,000万円)
・預貯金1,000万円
・相続人は兄弟2人
この場合、法定相続分はそれぞれ2,000万円ずつ。
同居していた長男が自宅を希望しても、次男が「50%の権利」を主張すれば、話は簡単にはまとまりません。
「住み続けたい人」と「公平を求める人」。
どちらが悪いわけでもないからこそ、感情がこじれていきます。
相続の話は、単なる数字の問題ではありません。
こうした「過去の積み重ね」が、相続の場面で一気に表に出ます。
遺産分割トラブルの多くは、
「お金そのもの」よりも「気持ちの整理がついていないこと」が原因です。
相続を経験した人の約半数は、
「生前から相続に不安を感じていた」と回答しています。
・手続きが難しそう
・家族で揉めそう
・自分は何を準備すればいいのか分からない
こうした不安の多くは、準備不足と情報不足が原因です。
逆に言えば、事前に整理しておくだけで、防げるトラブルは非常に多いのです。
「家族で話し合って決めてくれればいい」
そう思っている方ほど、遺言書を残しておく意味があります。
遺言書は、財産を分けるためだけのものではありません。
なぜその分け方にしたのかを伝えるためのものでもあります。
公正証書遺言であれば、形式不備の心配も少なく、
名古屋市内の公証役場で確実に作成することができます。
認知症対策と相続対策を同時に考える場合、
家族信託は有効な選択肢になります。
認知症になると、預金の引き出しや不動産の売却ができなくなる。
これは、実際に現場でよく起きている問題です。
家族信託を活用すれば、
元気なうちに「誰が・どの財産を・どう管理するか」を決めておくことができます。
ただし、家族信託は万能ではありません。
遺言と併用することで、より現実的な設計が可能になります。
どんな制度よりも大切なのは、
元気なうちに、家族で話すことです。
・財産の全体像
・誰に何を残したいか
・なぜそう考えているのか
これを共有しておくだけで、相続後のトラブルは大きく減ります。
不動産・預貯金・保険・負債。
まずは「何が、どこに、どれくらいあるのか」を整理します。
基礎控除は
3,000万円+600万円×法定相続人の数。
名古屋市内の自宅と預貯金だけで、基礎控除を超えるケースは珍しくありません。
相続対策は一度作って終わりではありません。
家族構成や財産が変われば、見直しも必要です。
相続は、誰にとっても避けられない出来事です。
そして、準備をしなければ「争族」になる可能性は、誰にでもあります。
大切なのは、
お金をどう残すかではなく、家族関係をどう残すか。
「うちはまだ早い」と思っている今こそが、実は一番取り組みやすいタイミングです。
ご家族の将来に不安を感じている方は、
まずは現状整理から、一歩ずつ始めてみてください。
相続は、人生の最後にできる“家族への思いやり”でもあります。
名古屋で相続についてお悩みの方は、
ご自身の状況を整理するところから、一緒に考えていきましょう。
※本記事は2025年12月時点の情報をもとにした一般的な解説です。制度・税制は変更される可能性があります。具体的な対策については、必ず個別に専門家へご相談ください。
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