ブログ

BLOG

公的年金だけでは足りない?50代夫婦のための「老後資金」現実整理

2019.06.06

 

公的年金だけでは足りない?50代夫婦のための「老後資金」現実整理

「老後2000万円不足」

この言葉を聞くと、反射的に不安になる方が多いと思います。

ただ、50代のご夫婦にとって大事なのは、ニュースの数字に振り回されることではなく、“自分たちの数字”に落とし込むことです。

この記事では、老後2000万円問題のポイントを整理しながら、50代夫婦が今やるべき優先順位を実務目線でまとめます。

1|そもそも「老後2000万円不足」は、全員に当てはまる話ではない

「2000万円不足」は、一定の前提条件で計算された“平均”です。

平均は便利ですが、家計の実態は家庭ごとに違います。

特に50代夫婦の場合、老後資金の不足額を左右するのは、だいたい次の3つです。

  • 住まい:持ち家か/住宅ローンが残るか/今後リフォームが必要か
  • 生活費:固定費(通信・保険・車・サブスク)と変動費(外食・旅行・交際費)のバランス
  • 働き方:65歳以降も働くのか/片方だけ働くのか/働けなくなるリスクをどう見るか

つまり、まずやるべきは「2000万円必要か?」ではなく、自分たちの生活にとって、いくら必要かを見積もることです。

2|50代夫婦が最初にやるべきは「老後の生活費」を夫婦単位で固定化すること

老後資金の議論は、だいたいここでズレます。

「年金がいくら」「貯金がいくら」より前に、夫婦で毎月いくらで暮らす想定かが決まっていないからです。

目安として、次の3階層で考えると整理しやすいです。

  • ミニマム:生活の維持が最優先(外食や旅行は控えめ)
  • スタンダード:今の生活水準を大きく落とさない
  • ゆとり:旅行・趣味・車の買替なども織り込む

ここが決まると、必要額はかなり現実的になります。

逆に、ここが決まらないと、資産運用も保険も、全部が“雰囲気の議論”になります。

3|50代夫婦に現実的に効くのは「3つの打ち手」の組み合わせ

50代は、20代30代のように「時間を味方にして積立だけで勝つ」フェーズではありません。

ここからは、次の3つを同時に進めるのが実務的です。

(1)支出の最適化(固定費の圧縮が効く)

節約というより、構造改革です。

  • 保険:目的不明の保障を整理し、必要保障に絞る
  • 通信:プランの見直しで、意外と数千円単位で下がる
  • 車:維持費・保険料・更新サイクルまで含めて再設計

特に保険は、見直しインパクトが大きいのに、放置されがちです。

(2)運用(ただし“攻めすぎない設計”が前提)

50代の運用は、若い人と同じノリでやると事故ります。

重要なのは、目的(いつ・いくら使うか)に合わせた運用の分解です。

  • 短期(数年以内に使うお金):値動きの小さい置き場へ
  • 中期(5〜10年):リスク管理しつつ増やす枠
  • 長期(10年以上):複利が効く枠(NISA等を使う)

(3)働き方(60代の収入をどう作るかが勝負)

50代の老後設計は、ここが一番効きます。

夫婦どちらか、あるいは両方が、どの程度働けるか。

「65歳まで働く」だけでも、取り崩し額は大きく変わります。

4|夫婦で必ず話しておきたい「想定外」

50代夫婦の設計で怖いのは、次のような“想定外”です。

  • どちらかが体調を崩し、働けなくなる
  • 介護が発生し、時間とお金が想定以上に出ていく
  • インフレで生活コストが上がり、年金の実質価値が下がる
  • 子ども関連(援助・住宅資金・孫費用)が想定以上に発生する

ここを見ないまま「年金+貯金」だけで考えると、後半でズレが出ます。

不安を煽りたいわけではありません。現実として、起きる可能性があるというだけです。

5|結論:50代夫婦は「現状の棚卸し」と「設計図づくり」が先

老後資金は、投資商品を探す前に、まず設計です。

  • 夫婦の生活費はいくらにするか(ミニマム/標準/ゆとり)
  • 年金見込み(夫婦合算)と、足りない月額はいくらか
  • 不足を「支出」「運用」「働き方」でどう埋めるか
  • 想定外(介護・病気・インフレ)をどう織り込むか

ここまで整理できれば、2000万円という数字に振り回されなくなります。

6|ご相談について

もし、

  • 夫婦の老後資金を「数字」で整理したい
  • 保険・運用・家計をまとめて整えたい
  • 無料相談の一般論ではなく、自分たちの条件で判断したい

という方は、個別相談をご利用ください。

個別相談ご希望の方は
こちらからお問い合わせください。