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年末調整の季節到来!生命保険料控除で数万円の節税ができることをご存知ですか?

2025.10.27

年末調整の季節到来!生命保険料控除で数万円の節税ができることをご存知ですか?

こんにちは。フィナンシャル・デザインオフィスMAEDAの前田です。
毎年この時期になると届く「生命保険料控除証明書」。何気なく会社に提出していませんか?

実はこの書類、きちんと活用すれば毎年数万円の税金が戻ってくる可能性がある大切なものです。
この記事では、生命保険料控除の仕組みと、知らないと損をするポイント、そして控除を最大限活かすための実践的な考え方をお伝えします。

1|生命保険料控除とは?

生命保険料控除とは、1年間に支払った保険料の一部を所得から差し引ける制度です。
所得が減ることで、所得税・住民税の両方が軽減されます。

つまり「保険に加入することで国が税金を割り引いてくれる」仕組みです。
制度を知っている人と知らない人とでは、毎年の手取りが大きく変わってしまうこともあります。

例:
所得税率20%、住民税率10%(年収500〜800万円程度)の方が、3区分すべて上限まで保険に加入している場合

  • 所得税控除額:12万円 × 20% = 約2.4万円
  • 住民税控除額:7万円 × 10% = 約0.7万円

→ 合計 約3.1万円の節税効果!

2|控除の対象になる3つの保険区分

年末調整で控除を受けられる保険は、以下の3つに分類されます。

区分 対象となる主な保険 最大控除額(所得税/住民税)
一般生命保険 終身保険・定期保険・収入保障保険など 4万円/2.8万円
介護医療保険 医療保険・がん保険・介護保険など 4万円/2.8万円
個人年金保険 老後資金積立型の年金保険など 4万円/2.8万円

合計の上限は、所得税12万円・住民税7万円。
つまり「多く払えば多く控除」ではなく、上限を知ってバランスよく加入することが大切です。

3|見落としがちな3つのポイント

① 旧制度の契約は控除が有利な場合も

2011年以前の契約は旧制度として扱われ、控除額が新制度より大きいケースがあります。
旧制度と新制度が混在している方は、証明書で区分を確認しましょう。

② 夫婦それぞれで控除可能

夫が死亡保障、妻が医療保障に加入している場合、それぞれで控除が受けられます。
ただし同じ保険を夫婦双方で申告する「二重控除」は不可です。

③ 証明書を出さないと控除ゼロ

どれだけ保険料を払っていても、証明書を提出しなければ控除は一切受けられません。
毎年届く証明書を紛失しないよう、保管場所を決めておきましょう。

豆知識:生命保険料控除証明書や地震保険料控除証明書は、再発行に数日かかることもあります。届いたらすぐに開封・確認し、提出日まで保管しておく場所を決めておくのが安心です。

4|電子データ対応で年末調整がスマートに

最近では、生命保険料控除証明書を電子データで発行する保険会社が急増しています。
マイナポータルと連携すれば、会社の年末調整システムに自動反映できるケースも。

  • 紛失の心配がない
  • 自動入力でミスが減る
  • 複数の保険を一括管理できる
  • 提出期限に追われない

2025年9月時点では、41社中34社(契約件数ベースで約97%)が電子データ対応済みです。
詳しくは国税庁の公式サイトで確認できます。

▶ 国税庁「保険料に係る電子控除証明書の発行主体一覧」

注意:
電子データを選ぶと、翌年以降も自動で紙が届かなくなる保険会社もあります。勤務先が電子化対応していない場合は、印刷提出が必要になることもあります。

5|あなたの控除、使い切れていますか?

控除を最大限活用するには、「今の保険で足りているか」を確認することが大切です。
医療だけに加入して死亡保障がない、配偶者の控除を見落としている――そんなケースも多く見られます。

生命保険料控除は単なる節税テクニックではなく、家族を守る保障と税制メリットを両立させる仕組みです。

6|専門家に相談して最適化するという選択

当オフィスでは、年末調整シーズンに合わせて「保険×節税」相談を承っています。
ご相談では、以下のような点を一緒に整理します。

  • 加入している保険が控除対象になっているか
  • 旧契約・新契約をどう組み合わせると効率的か
  • 配偶者の控除を活かした家族全体の最適設計
  • 控除上限を踏まえた新規加入・見直し提案

一度整理しておくことで、毎年の年末調整がラクになり、同時に数万円の節税が期待できます。


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年末調整は「提出して終わり」ではなく、「戦略的に活用する」制度です。
あなたの保険と控除、今年こそ見直してみませんか?

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