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スポーツの日に始める「健康投資」と「資産形成」|体とお金、両方の持続可能性を考える

2025.10.13

スポーツの日に始める「健康投資」と「資産形成」|体とお金、両方の持続可能性を考える

2025年10月13日は「スポーツの日」。
1964年の東京オリンピックを記念して制定された祝日で、「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会を願う」日とされています。

この日をきっかけに、自分の体と家計の健康、つまり「健康投資」と「資産形成」について考えてみませんか。
体を動かすこととお金を増やすこと――実はこの2つには驚くほど共通点があります。

1|「健康投資」という新しい考え方

健康投資とは、将来の医療費を減らし、人生の質を高めるために、今から健康に時間とお金を使うという発想です。
一見すると「支出」ですが、長い目で見れば立派な「投資」になります。

  • 医療費の削減:生活習慣病を予防するだけで、生涯医療費は数百万円単位で変わります。
  • 仕事の生産性向上:健康であれば休職や欠勤も減り、集中力も高まります。
  • 健康寿命の延伸:男性72.68歳、女性75.38歳(2019年時点)の健康寿命をさらに延ばすことも可能です。

定期的な運動や食生活の改善は、将来の「医療リスク」に対する最大のリターン投資です。

2|健康管理と資産運用の共通点

金融資産1,000万円以上の方の多くが、健康面でも同じような姿勢を持っています。
それは「焦らず、無理せず、長期でコツコツ」。

健康管理も資産運用も、日々の習慣がすべてです。
短期間で結果を求めず、地道に積み重ねる人ほど成果を出しています。

3|企業と国も後押しする“健康投資時代”

2025年3月、経済産業省は「健康経営ガイドブック2025」を公表し、企業による健康投資を推進しています。
「健康経営銘柄2025」では53社が選定され、市場でも「人への投資」を重視する企業が評価されるようになりました。

また個人向けにも、政府がフィットネスクラブ利用費の一部を所得控除対象とする新制度を検討中。
“健康への投資”が、社会全体で支援される流れになっています。

4|スポーツの日に見直す「保険」という守り

スポーツやアウトドアを楽しむ方が増える今、意外と見落とされがちなのが「ケガの補償」。
最近は団体加入だけでなく、個人で入れるスポーツ保険が充実しています。

  • 月額数百円〜で加入可能
  • スポーツ中のケガだけでなく、日常の事故も補償対象に
  • 賠償責任や携行品の破損もカバー

例えば、PayPayほけんの「スポーツプラン」は月470円から。
週末ランニングやゴルフ、サイクリングを楽しむ方にもおすすめです。

同時に、今加入している医療保険や傷害保険もこの機会に見直しておきましょう。
スポーツ中の事故が対象外になっていないか、重複契約がないか――健康な今こそ確認しておくべきタイミングです。

5|新NISA・iDeCoで“経済的な健康”を育てる

新NISAのポイント

  • 年間投資枠:最大360万円
  • 非課税保有限度額:最大1,800万円
  • 非課税期間:無期限・いつでも引き出し可

運用益への税金(約20%)がゼロになるため、長期運用の効果が大きく、住宅資金や老後資金にも柔軟に対応できます。

iDeCoの改正ポイント(2025年版)

  • 掛金上限:会社員は月6.2万円まで拡大
  • 加入年齢:70歳未満まで延長
  • 拠出金は全額所得控除、運用益非課税

年収400万円の方が月2万円を積み立てると、年間約3.6万円の節税。
月6万円に増やせば、その節税効果は倍以上に広がります。

どちらを優先すべき?

  • 老後資金の準備を重視するなら:iDeCo
  • 柔軟に使いたい資金を運用するなら:新NISA

理想は、iDeCoで節税しながら老後資金を確保し、浮いた税金分を新NISAに回すこと。
健康と同じく「攻め」と「守り」のバランスが大切です。

6|金融庁が進める“安心して運用できる時代”

金融庁は2025年6月、「資産運用サービスの高度化に向けたプログレスレポート2025」を公表しました。
個人投資家にとって透明性の高い環境を整えるため、以下の取り組みが進んでいます。

  • 手数料の明確化と説明責任の強化
  • 投資家本位のプロダクト設計
  • iDeCo・企業型DCのサービス充実
  • 初心者向けサポート体制の拡充

これまで投資を敬遠していた方にとっても、安心して始められる環境が整いつつあります。

7|今日からできる“健康とお金”の5ステップ

ステップ1|運動を習慣にする

ウォーキング30分、週2〜3回の筋トレ、スポーツサークルへの参加。
まずは「無理せず続けられること」から。

ステップ2|保険を見直す

スポーツ中のケガが補償されるか、重複加入はないかを確認。
今週中に一度チェックしておくと安心です。

ステップ3|生活防衛資金を確保

生活費の6ヶ月〜1年分を普通預金に確保し、投資はその先で。
“備え”がある人ほど、攻めにも強くなれます。

ステップ4|新NISA・iDeCoを活用

月1万円からでもOK。
節税+非課税のダブルメリットで、将来の安心を育てましょう。

ステップ5|年1回のメンテナンス

健康診断のように、家計も年に1度見直しを。
必要に応じてFPなど専門家の意見を取り入れるのもおすすめです。

8|まとめ|健康な体と健全な家計、どちらも“育てる”もの

健康とお金、どちらも「続ける力」がすべてです。
一気に変える必要はありません。今日できる小さな一歩を積み重ねることで、人生は確実に変わります。

健康投資は最高のリターン。
そして、税制優遇を活かした資産運用は“未来の自分”へのご褒美です。

スポーツの日をきっかけに、体とお金の両面から“持続可能なライフデザイン”を考えてみてください。

──フィナンシャル・デザインオフィスMAEDA

参考:
経済産業省「健康経営ガイドブック2025」「健康経営銘柄2025」
金融庁「資産運用サービスの高度化に向けたプログレスレポート2025」
2025年度税制改正大綱(iDeCo改正関連)
公益財団法人スポーツ安全協会 ほか

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