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60歳前後は、退職や子どもの独立を機に「保険、そろそろいらないのでは?」と感じやすいタイミングです。
でも、「もう要らない」と解約してしまって、本当に後悔しないでしょうか?
現実はもっと複雑です。保障が不要になっている部分がある一方で、「見えにくいリスク」が新たに出てくるのもこの年代です。
会社を通じて加入していた「団体保険」は、退職後も継続できる場合があります。
しかし、以下の点に注意が必要です:
加入されている保障内容や勤務先の団体制度によっては、保険料が在職時の3〜4倍に増える可能性もあります。
例:
在職中(月額2,000円)→ 団体割引+年齢一律料率
退職後(64歳、月額6,000〜8,000円)→ 割引なし+年齢別料率
保障内容も古いままの場合があり、以下の点も確認が必要です:
また、
以前の医療保険はレーシックが対象だったのに、
今の保険はレーシックを支払対象外(美容扱い)とするケースが増加しています。
「子どもが独立したから死亡保障はいらない」と考えるのは自然ですが、以下の点を再確認しておきましょう。
退職金や貯蓄がある場合でも、次のような要因で想定以上に資産が目減りする可能性があります。
そのため、現時点での資産額だけではなく、“今後30年の支出シナリオ”も踏まえた保険設計が必要です。
「もう全部解約でいいや」と考える前に、下記のように“整理”して考えるのが現実的です。
| 見直し方法 | 概要 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 解約 | 保険を全てやめ、資金を自由に使えるようにする | 資産が潤沢で、リスクを自力でカバーできる |
| 減額 | 保険金額を減らして保険料を下げる | 最低限の保障は残しておきたい人 |
| 払済保険 | 保険料支払いをやめて、保障だけ残す | 今後の支払い負担をなくしたい人 |
| 転換・変更 | 医療・がん保険など必要な保障に見直す | リスクに応じて保障を最適化したい人 |
60歳という節目は、「保険をやめる」タイミングではなく「保険を整える」タイミングです。
「保障はいらない」ではなく、
「これからの人生で、どんなリスクに備えるか?」を軸に、
「どの保障を、どんな形で残すか?」を選んでいきましょう。
団体保険の継続条件や、今の保障内容が時代に合っているかどうか。
将来の医療費や生活設計をふまえた上で、冷静に「残す・変える・やめる」を整理するお手伝いをしています。
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