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がん保険について「入るべきかどうか」を問う声は非常に多く聞かれます。
実際、保険業界に20年以上携わってきた私自身、数多くのご相談を受けてきました。
テレビCMなどでよく耳にする「2人に1人ががんになる時代」という表現は、正確には「生涯でがんに罹患する確率」を示しています。
この数字は、がんのリスクが決して他人事ではないことを示唆していますが、一方で「今すぐ半数ががんにかかる」と誤解を与える表現でもあります。
この記事では、がん保険が本当に必要な人とは誰なのか、現場の実例と公的データをもとに冷静かつ論理的に考察します。
年代別・性別による主ながん種(2022年推計)
| 年代 | 男性の主ながん種 | 女性の主ながん種 |
|---|---|---|
| 30代 | 睾丸がん、胃がん、白血病 | 乳がん、子宮頸がん、甲状腺がん |
| 40代 | 肝臓がん、大腸がん | 乳がん、子宮体がん |
| 50代 | 肺がん、前立腺がん | 大腸がん、乳がん |
| 60代 | 胃がん、前立腺がん、肺がん | 大腸がん、肺がん、乳がん |
※出典:国立がん研究センター「がん罹患数・罹患率(全国推計値)」2022年版
私の長年の顧客対応経験でも、がん保険を利用するに至らなかった方の方が圧倒的に多いことは事実です。
年収別|高額療養費制度の自己負担限度額(月額)
| 年収の目安 | 自己負担限度額(月額) |
|---|---|
| 300万円以下 | 約35,400円 |
| 500万円前後 | 約87,430円 |
| 800万円以上 | 約140,100円 |
※出典:厚生労働省「高額療養費制度の概要」2024年版
かつて「自分は治療なんてしない、そのまま死ぬよ」と話していた方が、
がんと診断された後、こう尋ねてきました。
「私の保険、治療費出ますか?」
その方は、以前に私からがん保険をご提案した際に「死亡保障だけでいい」と断った方でした。
そのことを忘れていた様子でしたが、私はその瞬間、言葉を失いました。
悪性リンパ腫を発症された28歳の女性。
当時加入していた「がん年金型の保険」が毎年給付を続け、治療を支えました。
「まさか自分がなるとは思わなかった。本当に助かりました」
回復後は結婚・出産も経験し、今は元気に暮らされています。
保険会社の後輩だったシングルマザー。営業同行やロープレ指導もしていた方が、退職後に大腸がんを発症。
お見舞いに行った際に「保険、入っててよかったね」と声をかけたら、
「辞めたときに保険も解約しちゃったんだよね…」と。
「仕事のために保険に入っていた」その結果、自分を守る備えを手放していたという現実に、強い無力感を覚えました。
がん保険は「絶対に入るべき」とは言いません。
けれど、次のような人には「あるべき支え」になると私は思います。
大切なのは、「保険に入ること」よりも「どんな備え方が、自分にとって現実的か?」を見極めることです。
今の保険が自分に合っているか見直したい方、がん保険に不安や疑問がある方。
20年以上の経験をもとに、営業目的ではなく“等身大のアドバイス”をさせていただきます。
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