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こんにちは。フィナンシャル・デザインオフィスMAEDAの前田です。
2025年5月、日銀の国債買い入れ縮小が話題になり、超長期金利もジワジワと上がっています。
その影響か、「このまま変動金利で大丈夫?」「住宅ローンは借り換えた方がいい?」といった相談が、名古屋のご夫婦から立て続けに入ってきました。
金利が動き出した今、私たちはどう備えればいいのでしょうか?
今回は、現場で多い5つの質問をもとに、私自身の考えを率直にお伝えしていきます。
この質問、最近とても多いです。
銀行はたしかに「変動金利」のメリットをよく説明してくれますし、実際、これまでの日本では変動が正解だったケースも多かった。
でも、これからもそうとは限りません。私はいつもこうお伝えしています。
「今後の金利上昇に備えるなら、今のタイミングで固定金利にして“ロック”しておくのも十分に検討の価値あり」です。
金利が2%を超えてきたとき、「あのとき固定にしておけば…」とならないように、今こそ慎重に判断するべきです。
これもよくあるご相談ですが、まず大切なのは**「今、自分がどんな条件で借りているか」**をしっかり確認すること。
キャンペーン金利で借りていたり、繰上げ返済にペナルティがあったり、単純に借り換えてもあまりメリットがないこともあります。
焦って手続きを進めるより、まずは**“今のローンをきちんと理解すること”が先**。
それができてから、「変える・変えない」を判断すれば十分間に合います。
私がよく提案するのは、“守るお金”と“育てるお金”を分けて考えることです。
たとえば、住宅ローンを今の低金利のうちに固定しておけば、毎月の支出が安定しますよね。
その上で、資産運用ではインフレに対応する商品(株式・REIT・外貨など)で備える。
収支の“出口”を安定させながら、“資産”は成長させる。
この設計こそが、金利が上がる時代の現実的な選択だと考えています。
金利や経済の話も大事ですが、やっぱり生活のリアルは無視できません。
たとえば最近は、自動車の価格が驚くほど上がっています。
新車だけでなく中古車も高騰していますし、車がないと生活しにくいエリアにお住まいの方は、今後の買い替えコストも視野に入れておく必要があります。
また、お子さんが独立された後なら、いまの家にこだわらず、地下鉄や市バスが使いやすい場所への引っ越しを検討する方も増えています。
家と車、これらの“固定費の大きな2つ”を見直すだけでも、家計の安定度は変わります。
よく聞かれます。
たしかに不動産投資は魅力的です。実際、私も興味を持って見ています。
ただし、不動産には“流動性がない”という大きな特性があります。
買うときも売るときも時間がかかるし、売りたいタイミングで希望通りの金額になるとは限らない。
ですから私は、「これからはリターンだけでなく、“流動性”にも目を向けて資産設計すべき」と強く思っています。
流動性がある資産をある程度持っておくと、急な医療費や介護、子どもへの支援にも対応しやすくなります。
金利が動く今のようなタイミングは、“漠然とした不安”が増えやすい時期です。
でも、大事なのは「何が起こるか」ではなく、
「起きたときに、自分がどう備えているか」。
私はその“備え”を一緒に整える存在でありたいと思っています。
「ネットや銀行ではこう言われるけど、実際はどうなの?」
そんな“もやもや”を、遠慮なく話せる場所としてお役に立てたら嬉しいです。
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